2017-10

『尺には尺を』  - 2016.06.27 Mon

syaku_niwa.jpg syakunihasyakuwo.jpg
久しぶりの蜷川シェイクスピア! (2月の『ハムレット』以来)
『尺には尺を』 です。
その大千穐楽を観ました。

多部ちゃんが見たくてチケットを買ったのですが・・・蜷川さんの遺作になってしまいました(合掌)

いやはや、問題劇といわれるだけあって、どの人物にも感情移入ができず・・・(欲求不満)
それはシェイクスピアの脚本のせい。
役者のみなさんはそれぞれの持ち味で、いいお芝居だったのですけれどねぇ。
埼玉ネクストシアターの方たちもさすがに蜷川さんが鍛えていらっしゃるだけに、素晴らしい。
知名度をどう上げていくのか、蜷川さん亡き後課題でしょうね。

海外公演を予定しているわけではないので、(私が嫌いな)日本趣味がなく美術も素敵でしたし、場面転換もスムーズで舞台も好きでした。

蜷川シェイクスピア、シェイクスピア全37作品を日本で上演するという企画でしたが、あと5作品!
蜷川さんもさぞ心残りだったことでしょう。
蜷川さんのカリスマ性、牽引力なしに達成するのはなかなか難しいものがあることでしょうけれど、遺志を継いでいただけたらなぁと思っています。
部外者が言うのは簡単なことですけれど・・・

カーテンコールでは、大きな蜷川さんの遺影が。
役者さんたち(特にネクストシアターの方たち)の目が潤んできて、どんどん涙が・・・
思わずこちらももらい泣き・・・
大好きという存在ではなかったけれど、ほんとうに大きな存在でした。
(勘三郎さんのときも同じ思いだったなぁ・・・)

何度目かのカーテンコールは(とっくに「本日のご来場ありがとうございました」のアナウンスはあったけれど)三本締めで終了。
皆の思いは同じだったはず。
蜷川さん、ありがとうございました。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第32弾
『尺には尺を』

個性的で魅力的なキャラクターが織りなす、
“ほろ苦い喜劇”がついに登場!
蜷川幸雄演出・監修のもと、シェイクスピア戯曲全37作品の上演を目指し1998年にスタートした「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。これまで国内外に数多くの話題作を発表してきた本シリーズも、残すところあと僅かとなりました。
最新作は、シェイクスピアの傑作喜劇『尺には尺を』をお送りします。衝撃的な物語の展開から、喜劇であると同時に、問題劇とも呼ばれる本作には、ひと癖もふた癖もある個性的で魅力的なキャラクターが登場します。
出演は、『海辺のカフカ』での繊細な演技が海外でも好評を得た藤木直人、確かな演技力で『わたしを離さないで』のヒロインを瑞々しく演じた多部未華子が本シリーズに初登場。『日の浦姫物語』や『ヘンリー四世』などで重要な役どころを演じてきた萬長ら、近年の蜷川演出作品で活躍する豪華な顔ぶれが揃いました。
様々な解釈で上演されてきた本作に“世界のニナガワ”はどのように挑むのか。蜷川版、喜劇『尺には尺を』に、ご期待ください!

□あらすじ
舞台はウィーン。この街を治める公爵のヴィンセンショー(萬長)が、領地での全権をアンジェロ(藤木直人)に委任し、国外に出かけた。実はヴィンセンショーは修道士の姿に変装し国内に留まり、権力が人をどう変えるのか、観察したいと思っていたのだ。ヴィンセンショーの統治下で法に寛容であったことに不満を持っていたアンジェロは、街を厳しく取り締まる。折悪く、クローディオという若い貴族が、結婚の約束をした恋人ジュリエットを妊娠させてしまう。厳格な法の運用を決めたアンジェロは、「結婚前に関係を持つことは法に反する」と、彼に死刑を宣告する。クローディオの友人ルーチオは、修道院にいるクローディオの妹イザベラ(多部未華子)を訪ね、アンジェロに会って兄の死刑の取り消しをするように頼む。兄思いのイザベラはアンジェロに面会し慈悲を求めるが、何とアンジェロはイザベラに恋をしてしまい…。


演出:蜷川幸雄
作:W. シェイクスピア
翻訳:松岡和子
出演:藤木直人、多部未華子

原康義、大石継太、廣田高志、間宮啓行、妹尾正文、
岡田正、清家栄一、新川將人、手打隆盛 、松田慎也

立石涼子、石井愃一、萬長 ほか

【埼玉公演】 5/25(水)~6/11(土) 彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
【北九州公演】 6/17(金)~6/19(日)  北九州芸術劇場

【大阪公演】 6/24(金)~6/27(月) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ  



埼玉アーツシアター通信 vol.61 : この公演のことが詳しい

脚本↓



萬斎ハムレット [DVD] - 2015.03.02 Mon

先日蜷川ハムレット2015を見て、な~んとなく納得がいかなくて、ネットをうろうろしていたらけっこう評判がよかったので、萬斎ハムレット [DVD]を見る。

  (特に)参考にさせていただいたページ
    ・『ハムレット』の弁明
    ・萬斎Hamletを観に行こう、と思ったのだ。:追っかけてロンドン公演まで行っちゃった旅行記


萬斎ハムレット [DVD]

日英がコラボレイトする男優だけのハムレット。

前アルメイダ劇場芸術監督・演出家ジョナサン・ケントをはじめ、世界で活躍する英国人スタッフと、高い実力・人気を誇る多彩な顔ぶれの日本人キャストによる一大プロジェクト。
言葉のリズム・音の美しさにこだわった新訳、巨大で重厚な舞台セット、オペラを思わせる豪華絢爛な衣装と、ハムレット史に残る圧倒的な舞台美をお楽しみください。

2003年6月17日から2003年7月26日まで世田谷パブリックシアターにて公演されていた舞台の模様を収録した映像作品。

原作:W・シェイクスピア
翻訳:河合祥一郎
演出:ジョナサン・ケント
出演::野村萬斎/ハムレット
    津嘉山正種/亡霊・座長・劇中王・墓掘り
    壌晴彦/ボローニアス
    篠井英介/ガートルード
    吉田鋼太郎/クローディアス
    中村芝のぶ/オフィーリア
    増沢望/レアティーズ
    横田栄司/ホレイシオ
    橋本潤/劇中妃
    大森博史、品川徹、大友龍三郎、沢田冬樹、大川浩樹 他


悪くはないのだが、ハムレット、萬斎節がちょいちょい出てそれがちょっと・・・私の好みではなかったなぁ。
  細かいところ
   ・ガートルードがクローディアスの悪巧みに気づいて態度を変えたのが鮮明だった。
   ・中村芝のぶさんのオフィーリアがかわいい。
   ・ホレイシオがなぜか同じ横田栄司さん。今年の方がよかった。
   ・松花堂と揶揄されている大道具を確認
   ・省略したセリフがある


2014年12月に100分 de 名著 39 シェイクスピア『ハムレット』 が放送されていたらしいのだが、見ていなかった。
特に第4週は訳者の河合祥一郎さんと野村萬斎さんの対談だったらしく、いちおう↓の本は出ているのだが見落としたのが悔やまれる。

シェイクスピア『ハムレット』 2014年12月 (100分 de 名著)

ロマン主義以来、ハムレットは意志の弱い優柔不断な青年とされてきた。彼はなぜ復讐を先延ばしにするのか。そこに「理性」と「感情」に引き裂かれる近代人の姿が、そして神ならぬ人間が正義の実現を目指す過程が描かれているという。シェイクスピアの人間観と、新たなるハムレット像を探る。

第4回 悩みをつきぬけて「悟り」へ:狂言師・野村萬斎氏と一緒に、「ハムレット最後の決断」の意味や、狂言等日本の古典とシェイクスピア劇との共通性を読み解き、「ハムレット」に秘められた普遍的なメッセージを明らかにする。

  勉強になりました。


ま、私などがシェイクスピアの解釈について考えても浅学とも言えないところであるからにして

結局好みで言うしかないのだけれど

12年前の蜷川ハムレット(藤原竜也くんが21歳で演って賞をとりまくったとき)が、YouTubeでの不完全な画像であるにもかかわらず、一番好きかな。
竜也くん、12年間何してたの?なんて言ったらコアなファンに怒られるか・・・σ(・・;)

またハムレットが他のカンパニーで出たら見てみるかも。(そのころには熱が冷めて見ないかも)




ハムレット - 2015.02.25 Wed

img256.jpg img262.jpg
あまりに有名なハムレットだけど、ご高名はかねてよりの割にはこれまで映像でも舞台でも見たことがなく、ちゃんとストーリーを知っていたとは言えないのだが、今回のハムレット、う~ん・・・消化不良というか・・・気持ちが全く動かなかった。非常に残念。

自分でもどこがどうだとはっきりわかっているわけではないけれど、とりあえず思考の断片を箇条書き

・海外に持って行くときの演出が和調なのはわかっていたけれど、能囃子あり、(歌舞伎の)暗闘(だんまり)あり、ツケあり、終いにはひな壇に載ったお雛様・・・通して使われている舞台装置が(シェークスピアが初めて日本に伝わった頃の)19世紀の日本の貧しい長屋・・・嗚呼、ここはデンマーク王室なのだよ。

・平幹二朗さんは素晴らしい役者さんだと誰もが知っているけれど、御歳81歳。兄を殺し、その妻を寝取り、兄の実子(=ハムレット)を殺そうとするクローディアスの毒々しさを表現するにはあまりにも動作もセリフも緩慢。 
その御歳81歳の方に下帯ひとつの裸になって水ごりさせるって・・・ひどくない? 大丈夫?無惨と観客は思いながら見ていて劇に入りこめる?
・クローディアスが弱々しい分、ハムレットの憎しみが上滑りして見える。

・狂ってからのオフィーリアはよかったけれど、狂う前のオフィーリアはぶっきらぼうな満島ひかりだった。狂気を演じるの(だけ)が上手い役者さんなのかもしれない。
・オフィーリアの狂気がリアルな分、ハムレットの装っている狂気が安っぽく見えてしまう。

・墓の中のオフィーリアはなぜ人形だったのだろう。唯一ハムレットがオフィーリアを愛しているという場面なのに。

・フォーティンブラスの内田健司くん、ネクストシアターからの抜擢で将来を嘱望されているのかもしれないけれど、ほぼセリフが聞こえない。1階席の真ん中より前で聞こえないということは・・・。(40回近く演っていて、誰も直さないのか。直せないのか。聞こえなくてよいのか)

・唯一納得できたのがホレイシオの横田栄司さん(シーザー)でした。

結局、どの主要人物にも共感を持てず、感情移入ができなかったのでカタルシスも得られず、感動もできなかったわけで、それは台本が悪いのか、演出が悪いのか、役者が悪いのか、アンサンブルが悪いのか(アンサンブルが悪いのは演出が悪いのか?) よくわからず仕舞い。
要は何かにつけアンバランスなのかな。

藤原竜也くんが12年前に21歳で演って賞をとりまくったときのハムレットが見たかったと(今さらながら)思う。
     YouTubeにありました。 → LINK


蜷川幸雄80周年記念作品 彩の国シェイクスピア・シリーズ番外編
ニナガワ×シェイクスピア レジェンド 第2弾

ハムレット

シェイクスピア作品の中でも最高峰と名高い『ハムレット』。演出の蜷川幸雄氏がこれまで何度も向き合い上演してきた本作品が、2015年新たに誕生します。蜷川氏は日本を代表する演出家として、現代劇からシェイクスピア、ギリシャ悲劇と幅広い作品を世に送り出してまいりました。その活躍の場は国内にとどまらず、1983年のヨーロッパ公演を皮切りに日本発の文化、芸術作品を海外に発信し続けています。その創作活動は広く海外でも注目され、高い評価を得ているところです。
そして、蜷川氏が80歳という記念すべき年を迎える2015年、世界各国を巡るワールドツアーを含む、数々の周年記念作品が企画されています。そのひとつである、本作『ハムレット』はこれまで蜷川演出の日本人カンパニーで7度上演されましたが、今回は12年ぶり・2度目となる藤原竜也のハムレットで世界に挑みます。藤原竜也は2003年、日本演劇史上最年少の21歳でタイトルロールを演じ、主な演劇賞を総嘗めにしました。今回、オフィーリア役に蜷川作品初登場の満島ひかり、兄・レアティーズ役に満島ひかりの実弟・満島真之介、さらにガートルード役に鳳蘭、クローディアス役に平幹二朗を迎える、豪華キャストが実現しました。本作は日本国内公演後、台湾公演2015 Taiwan International Festival of Arts、ロンドン公演bite15に参加することが決定しております


演出  蜷川幸雄
演出補  井上尊晶
作   W.シェイクスピア
翻訳   河合祥一郎
出演
  ハムレット   藤原竜也
  オフィーリア  満島ひかり
  レアティーズ  満島真之介
  ホレイシオ   横田栄司
  墓掘り      山谷初男
  座長       大門伍朗
  ホローニアス  たかお鷹
  ガートルード   鳳 蘭
  クローディアス/亡霊 平幹二朗  
内田健司* 塾一久   廣田高志  間宮啓行  妹尾正文  岡田 正  清家栄一  新川 將人  星 智也  野口和彦  浦野真介* 手打隆盛* 堀源起*  松田慎也*  砂原健佑* 竹田和哲* 他
*…さいたまネクストシアター

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 2015/1/22(木)~2/15(日) 全29回
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ  2015/2/20(金) ~ 3/1(日) 全11回
台湾・國家戲劇院 3/26(木)~3/29(日)
ロンドン・バービカン劇場 5/21(木)~5/24(日)
1幕 1時間40分  休憩 15分  2幕 1時間35分  合計 3時間30分 



カーテンコール、真っ先に立ってブラボーと声をかけてらしたのは吉田鋼太郎さん。
クローディアスが吉田鋼太郎さんだったらと考えてしまった。もちろんガートルードも変わるわね。
他にも俳優さんをお見かけしたと後ろの席の男の子(満島ひかりファンらしい)が言ってました。

ハムレットは別の演出、別の役者で見に行かないといけないような気がする・・・



「ジュリアス・シーザー」 - 2014.11.17 Mon

siza.png蜷川シェークスピア「ジュリアス・シーザー」です。大千穐楽。

阿部寛のブルータス、藤原竜也のアントニー、吉田鋼太郎のキャシアス、横田栄司のシーザー→
違う個性のいい男4人が、どこにでもありそうな(そこがシェークスピア)権力闘争をわかりやすく描いてます。
それぞれ素の個性に近いものがあり(役を取りかえられるかというと疑問)、安心して見られました。

阿部寛さんは案の定声をつぶしていてセリフが聞き取りづらい(特に前半) 
厳しいようですけど、長期公演の間まともに発声できないなら舞台はやめた方がいいんじゃないかと。喉にもよくないと思う。
藤原竜也くんは、有名なポピュリズムの演説シーンより、暗殺されたシーザーに駆け寄り死を悼むと同時に暗殺団に命乞いするという難しいシーンが非常によかった。
吉田鋼太郎さんは前回のフォルスタッフから一段上がった感じで、今回も妙なところで笑いを取ってましたけど、あれって蜷川さんの指示ですよね? 原作はどうなっているのかしらと思わなくもない。(あとで読んでみよう)
横田栄司さんは善人のシーザーを重々しく描いてて、すぐ殺されちゃう割には幽霊にもなって、やっぱりタイトルロール!「ブルータス、おまえもか」というあまりに知られた陳腐なセリフも無難に。

宝塚の大階段より急かなという全面の階段上でほとんどのシーンが行われるんですけど、演技が階段の幅に限定されて動きづらいでしょうけれど、暗殺シーンなど全員の動きがよくわかってよかった。

シーザー暗殺の場面で主要メンバー全員白い衣装が血まみれで、その後幕間の休憩をはさんでもそのままはちょっと惨かなぁ。
(観客としてはあんなに血まみれにしちゃって洗濯ができるんだろうか、毎回新調するんだろうかと余計な心配が頭をよぎる・・・(笑))


シーザーが暗殺されたときローマにはクレオパトラと、シーザーとの間の子どもカエサリオンもいて急いでエジプトに逃げ帰り、その後(ここでは頭のよさそうな)アントニーもクレオパトラと痴話狂いの末オクタビュアヌスに負けることに・・・(@「アントニーとクレオパトラ」←アントニーは吉田鋼太郎さんでした。噂の方と)
歴史は面白い❤

・舞台写真 → LINK

蜷川シェークスピア、次は番外編レジェンドのハムレットです。(藤原くんのハムレット、満島ひかりさんのオフィーリア)
楽しみ~♪

彩の国シェイクスピア・シリーズ第29弾「ジュリアス・シーザー」

蜷川幸雄が超豪華俳優陣と共に放つ、シェイクスピアの代表作!!

『ジュリアス・シーザー』は、高潔なローマ人ブルータスが、友人でありローマの礎を築いた英雄シーザーを殺害するまでの苦悩とその後の彼の運命を描いたシェイクスピア作品の中でも特に人気が高いローマ悲劇です。
2012年の『シンベリン』以来、2度目の主演を務めるのは、映画・舞台・テレビと幅広く活躍する演技派俳優阿部寛。さらに蜷川とのタッグでは数々の伝説を残してきた藤原竜也が満を持してシリーズに初登場、そして近年映像での活躍も目覚ましい、日本を代表するシェイクスピア俳優吉田鋼太郎など、豪華な俳優陣が顔を揃えました。
彩の国シェイクスピア・シリーズ最新作『ジュリアス・シーザー』に、どうぞご期待ください。

【ストーリー】
ポンペイを破ったジュリアス・シーザー(横田栄司)が、大歓声の中、ローマに凱旋を果たす。
その権力が益々強大となることを恐れたキャシアス(吉田鋼太郎)は、市民から厚い信望を得ていたブルータス(阿部 寛)を仲間に引き入れ、暗殺を決行する。
英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニー(藤原竜也)が弔辞を述べると、民衆の心は逆に反ブルータスへと翻ってしまう。
形勢不利とみたブルータスとキャシアスは、兵を集め戦いに打ってでるが…。


日程:2014/10/7~10/25 彩の国さいたま芸術劇場(埼玉)
   2014/10/31~11/2 北九州芸術劇場(福岡)
   2014/11/8~11/9 上田市交流文化芸術センター(長野)
   2014/11/14~11/17 シアター・ドラマシティ(大阪)
演出:蜷川幸雄
翻訳:松岡和子
原作:W.シェイクスピア
出演:ブルータス:阿部寛/アントニー:藤原竜也/キャシアス:吉田鋼太郎/シーザー:横田栄司/
   浅野望(中川安奈の代役)/たかお鷹/原康義/大石継太/廣田高志/間宮啓行/星智也/二反田雅澄 ほか
上演時間:3時間30分




埼玉アーツシアター通信より クリックすると大きくなります。
caesar.jpg


残念な『ヴェニスの商人』 - 2013.06.05 Wed

venis.jpg楽しみにしていた蜷川シェイクスピアの『ヴェニスの商人』
亀ちゃん、もとい猿之助さんのシャイロックだし。

地方公演の速報が出て
大阪は…兵庫県立芸術文化センター(西宮北口駅近)に変わり
金の夜公演から土日祝…だけ。
主婦には来るなって言ってるのかなぁ
ま、結局は商業演劇ですからねぇ。
マーケティングの結果なのでせうね。
歌舞伎を見習えと言いたいところだけど。

1回途切れたら行かなくなる予感(・・;)

『ヴェニスの商人』

 蜷川幸雄の演出/監修のもと、これまで次々と話題作を送り出してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。その中でも、“オールメール・シリーズ”と銘打たれたシリーズは、シェイクスピアの時代に倣って全ての役を男性キャストが演じ、人気となっています。
 シリーズ通算第28弾、オールメールの第7弾となるのは、日本でも高い知名度を誇る戯曲『ヴェニスの商人』。これまで幾度となく上演されてきた名作に、‘世界のNINAGAWA’が挑みます。主演は歌舞伎俳優の市川猿之助。オールメール第5弾の『じゃじゃ馬馴らし』の<じゃじゃ馬>キャタリーナで女形を演じ喝采を浴びた彼が、今度は世界の名優たちが演じたがってきた悪役シャイロックに扮します。共演陣も、ストレートプレイやミュージカルで活躍する中村倫也、蜷川組の常連である石井愃一や横田栄司、映像・舞台に活躍する高橋克実と、いずれ劣らぬ個性派が揃いました。彩の国シェイクスピア・シリーズ最新作『ヴェニスの商人』に、どうぞご期待ください。


あらすじ

 舞台は貿易都市ヴェニス。ある日、貿易商を営む裕福な紳士アントーニオのもとに、年下の親友バサーニオが借金の申込にやってくる。彼は才色兼備で大富豪の令嬢であるポーシャにプロポーズをしようとしており、そのための元手をアントーニオに頼ってきたのだ。生憎と全財産が海を渡る船の上にあったアントーニオは、自らを保証人として借金をするよう、バサーニオに勧める。ところがバサーニオが借金を申し込んだのは、よりによってアントーニオの天敵とも言うべき、高利貸のシャイロックだった――。


演出:蜷川幸雄

作:W.シェイクスピア

翻訳:松岡和子

出演:市川猿之助、中村倫也、横田栄司、大野拓朗、間宮啓行、石井愃一、高橋克実 ほか




『ヘンリー四世』 - 2013.05.09 Thu

img181.jpgimg182_R_R.jpg

彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾 ヘンリー四世 @ シアター・ドラマシティ を観てきました。

主役はタイトルロールであるヘンリー四世ではなく、松坂桃李くん演じるハル王子(ヘンリー五世)でもなく、吉田鋼太郎さん演じる無頼の徒フォルスタッフでした。
吉田鋼太郎さんがこんな軽みのある役を演じられるのは初めて見て、ユーモアの中のペーソスがさすがで、よかった。
ハンプティダンプティもかくやという着ぐるみ状態で4時間以上の舞台で、ほんとうにご苦労さまです。
失礼ながら初めていいと思いました。

松坂桃李くんは予想以上に舞台、そしてハル王子にフィットしていて、上手いものだなぁと感心。
舞台でもやれますね。

あとの方たちはおなじみのメンバーで、みなさん芸達者でいらっしゃるのでいいのですけれど、今回星智也さんが大きい(セリフの多い)役なのですけれど、ちょっと説得力がなかったかなぁ。

舞台の使い方等、演出が新味で、面白かった。妙な和調がなかったし。
客席を縦横無尽に使って、客いじりも再三再四。

mini_130509_1237.jpg
唐沢寿明さんからお花届いているなぁと思って入ったら、すぐ近くのお席にご本人がいらっしゃってビックリ!

さすがのオーラでした。

目立たないようにされるのかと思ったら、カーテンコールで一番先にスタンディングオベーションされてましたよ。


彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾『ヘンリー四世』

彩の国シェイクスピア・シリーズ第27弾は、『ヘンリー四世』を上演します。シェイクスピアの最も洗練された歴史劇と言われる本作は、飲んだくれの不良中年騎士フォルスタッフと、後に名君ヘンリー五世となる若きハル王子というシェイクスピアの生んだキャラクターの中でも人気の二人を軸に描かれます。

今回の上演では、2部作に及ぶ壮大な物語を松岡和子さんが翻訳、河合祥一郎さんの構成により1本の作品に凝縮してお贈りします。ハル王子の先導役であるフォルスタッフをシェイクスピア俳優として海外でも評価の高い吉田鋼太郎が、英雄ヘンリー五世へと成長していくハル王子を本作で蜷川作品初出演となる松坂桃李が演じます。

国内はもとより海外からも熱い注目を集める彩の国シェイクスピア・シリーズ最新作『ヘンリー四世』にどうぞご期待ください。

演出:蜷川幸雄

作:W.シェイクスピア

翻訳:松岡和子

構成:河合祥一郎

出演:吉田鋼太郎/松坂桃李/辻萬長/たかお鷹/磯部勉/立石凉子/間宮啓行/鳥山昌克/冨樫真/星智也


2013年5月7日(火)~12日(日)
シアター・ドラマシティ




mini_130509_1236.jpg

久光が後援に入っているのが12回なのかしらねぇ。
第9回の『じゃじゃ馬馴らし』から観ています。(『シンベリン』はここに入っていない)
次はまたオールメールの『ベニスの商人』で、亀ちゃん、もとい猿之助さんがシャイロックを演るそうです。
楽しみ!
誰がポーシャ演るんでしょうね? 中村倫也くんなのかな?
猿之助さん相手に丁々発止、がんばってほしいものですね。


「トロイラスとクレシダ」 - 2012.09.10 Mon

tro1.jpgtro2.jpg

今年2つめの蜷川シェークスピア。

トロイラスとクレシダ

オール・メール(男優のみで演じる)です。

トロイ戦争を背景に男女の別離を描いた悲劇と一口で言ってしまってはちょっと違って、戦争そのものも皮肉っぽく描いていて、なかなか興味深かった。
が、枝葉が多いストーリーは完結せず終わり…不条理劇?

シェークスピアの長台詞、若い俳優さんが多くみなさん苦労されたみたいで、年と共に温厚になったと評判の蜷川さんから久しぶりに怒号と灰皿が飛んだとか…(・・;)

キャストは適材適所でよかった。
イケメン揃いで目の保養(笑) 
アキレウスの星智也さん、初見。低音がステキでした。

mini_120910_1212.jpg
舞台一面、ヒマワリが群生しているのだけど、背の高い大きな花はじゃま!
一度はけたので、安心したらまた出てきて、結局ずっと出たり入ったり…
野外であることを表現しているのでしょうけれど、何もヒマワリでなくても…

トロイラスとクレシダ @シアター・ドラマ・シティ

演出
蜷川幸雄


W.シェイクスピア

翻訳
松岡和子

出演

山本裕典(トロイラス)
月川悠貴(クレシダ)
細貝圭(アイアス)
長田成哉(パトロクロス)
佐藤祐基(パリス)
塩谷瞬(ディオメデス)
内田滋(カサンドラ)

小野武彦(パンダロス) ほか

美しき男たちによる、オールメール・シリーズ第6弾、喜劇から悲劇へ。
“愛”と、“闘争”と、“官能”!!

たとえ愛のための戦争であっても、そこには悲劇しか生まれない。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第26弾は、
『お気に召すまま』『間違いの喜劇』『恋の骨折り損』『から騒ぎ』『じゃじゃ馬馴らし』に続く、
人気沸騰のオール・メール《男性俳優のみ》の上演。
これまでの喜劇5作品は、いずれも大きな話題を巻き起こした。
今作で、同シリーズ初の悲劇を蜷川幸雄が手掛ける。
主演トロイラスには『じゃじゃ馬馴らし』の好演が記憶に新しい山本裕典。
クレシダ役には娘役で高い評価を得ている月川悠貴。
ほか見目麗しく、実力を兼ね備えた俳優陣が顔を揃えた。
シリーズ第25弾『シンベリン』で国内外から絶賛された世界のニナガワが、
日本での上演の少ない『トロイラスとクレシダ』に挑む!この貴重な機会を見逃せない!!

【ストーリー】
トロイ戦争のさなか、トロイの王子トロイラス(山本裕典)は、神官の娘クレシダ(月川悠貴)に狂おしいほど思いを寄せていた。クレシダの叔父パンダロス(小野武彦)の取り持ちによって、2人は結ばれる。永遠の愛を誓い合った2人だが、捕虜交換によりクレシダは敵国ギリシア軍へ送られる。時がたち、軍使としてギリシア陣営に訪れたトロイラスが見たものは、敵将ディオメデス(塩谷瞬)と抱き合っているクレシダの姿だった―引き裂かれた愛の行方と先行きの見えない戦局を取り上げた異色劇。




買っただけで読んでいないシェイクスピア全集23 トロイラスとクレシダ (ちくま文庫)

この蜷川シェークスピアのために訳される松岡版なのですけれど、予習しておこうとは思って買うんですけど、読めた試しがありません。(買うなって??)
脚本って読みにくいんですよねぇ。
慣れないだけかなぁ。
観てからなら読めるという話なので…(・・;)



シンベリン - 2012.05.08 Tue

sin.jpg
蜷川シェイクスピア『シンベリン』@シアタードラマシティに行ってきました。

豪華メンバー~!

日本大ラスの千穐楽!
この後ロンドン公演(ロンドンオリンピック記念ワールド・シェークスピア・フェスティバル 5月29日~6月2日)に向かいます。

シェークスピアのセリフの多さは慣れないのですけれど、役者さんたちは皆さんがんばられていて…。
適材適所で面白いお芝居でした。
大竹しのぶさんはさすがですけど、ちょっとお疲れ?
もっとお疲れなのは阿部寛さん、声をつぶしてました。舞台はちょっと勝手が違ったかしら。
上手かったのは窪塚洋介くん。こんなに上手かったっけヾ(・・ )ォィォィ
勝村政信くん、いつもコメディチックな役ですけど、細かい芸がかわいい。こう言う風に余裕を持って演じてもらえると楽しい。
sin2.jpg
源氏物語や歌舞伎などの日本趣味を表に出した、これはロンドン公演仕様の演出ですね。
好き好きかな。

初っ端、楽屋シーンから始まって、ベルが鳴った途端に役者になるという演出は度肝は抜きますけど、それだけって感じで、後から思えば意味があった?という疑問。

カーテンコール、蜷川さんが出て来られなかったんですけど、どうされたのかしら?

mini_120508_1242.jpg

“世界のニナガワ”が芸術監督を務める彩の国シェイクスピア・シリーズ!
■第25弾『シンべリン』
蜷川シェイクスピア最新作は“ロマンス劇”

1998年のスタート以来、蜷川幸雄の演出/監修で世に多くの話題作を提供してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。その新作は国内のみに留まらず、ロンドンやニューヨークといった海外の演劇関係者からも注目され、これまでに何本もの作品が招聘を受けてきました。
そして2012年。ロンドンオリンピックに伴いCultural Olympiad(カルチャル・オリンピアード)が実施され、その一環としてWorld Shakespeare Festival(ワールド・シェイクスピア・フェスティバル)が開催されます。蜷川幸雄は英国バービカン・シアターからの招聘を受け、新作ロマンス劇を引っさげロンドンに乗り込みます。作品は『シンベリン』。登場人物が家族の離散や再会、遭難など幾多の試練を乗り越え、波乱万丈の末に幸せな大団円を迎えるという正にロマンス劇の真骨頂を、息をもつかせぬ展開で見せていく作品です。
蜷川シェイクスピア第25弾『シンベリン』に、どうぞご期待ください


【演出】蜷川幸雄
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【出演】
阿部 寛 = ポステュマス
(紳士。シンベリンの養子、シンベリンのひとり娘イモージェンと結婚し追放される。ヤーキモーがイモージェンを誘惑したと偽ると、彼女を殺すよう命じる)

大竹しのぶ = イモージェン
(シンベリンのひとり娘で先妻の子。ヤーキモーとクロートンの誘惑を拒否したが、夫ポステュマスから不義を非難される。「フィディーリ」という少年に変装する)

窪塚洋介 = ヤーキモー
(イタリア人、フィラーリオの友人。イモージェンを誘惑しようとし失敗、ポステュマスには彼女をものにしたと信じ込ませる)

勝村政信 = クロートン
(王妃の先夫の息子。イモージェンに拒絶され、復讐することを決める)

浦井健治 = グィディーリアス
(シンベリン王の第一王子。幼時にベレーリアスに誘拐され「ポリドーア」と名付けられる。育ての親モーガンを実父と思っている)

吉田鋼太郎 = シンベリンブリテン王。
(高慢な後妻に操られ、ローマに抵抗する)

鳳 蘭 = 王妃
(シンベリンの後妻。息子のクロートンがイモージェンと結婚する事を望み彼を王にしようと企てる)



【主催】 梅田芸術劇場
【制作】 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団/ホリプロ
【企画】 彩の国さいたま芸術劇場シェイクスピア企画委員会

2012年5月29日~6月2日 ロンドン公演 バービカン・シアター







「アントニーとクレオパトラ」 - 2011.10.31 Mon

mini_111031_1055.jpg蜷川幸雄さんがシェイクスピア作品、全37作を手掛ける「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第24弾 『アントニーとクレオパトラ』@大阪 シアターBRAVAを見に行きました。

昨年、第23弾『じゃじゃ馬馴らし』の大阪公演@シアター・ドラマシティに行って面白かったので今年も。
大阪千穐楽です。

う~ん…退屈。これはね、蜷川さんのせいでも役者さんたちのせいでもなく、シェイクスピアの脚本が…。
場面転換が多すぎなこともあり、アントニーにもクレオパトラにも共感が持てなくて感情移入ができず、シェイクスピアらしい長セリフと相まって、死ぬんならさっさと死んじゃえば?と思う始末で…(・・;)
役者さんたちには悪かったんですけど、アンコールもしたくない、スタンディングオベーションなんてとんでもないで、終演後さっさと帰る人続出でした。(大阪はシビアですしね。)
アントニーもクレオパトラもこんなしょうもない人間だったら後世まで名は残らなかったと思いますけどねぇ。

美術は面白かった。場面転換の多さをがんばってカバーしていたと思います。
最初、歌舞伎の定式幕(中央に大きくシェイクスピアの顔)が柝の音と共に(横に)引かれ、舞台中も大道具を黒衣が出し入れする…。たぶん黒衣を使いたいばっかりに歌舞伎仕様になったのでしょうね。
好き好きでしょうが、私は疑問。(こうしてみると黒衣ってすごい発明!w)

シェイクスピア全37作を上演する企画自体は志高くていいとは思いますけれど、全作品が商業演劇としていい作品かというとムリがあるのでしょうね。(シェークスピアって江戸時代初期頃の人です)
蜷川さんの名前である程度集客できるでしょうけれど、めぼしい作品が既に上演されている中、今後どうだか…。もう少し早い段階で気づけばよかったと残念に思ってます。
mini_111031_12450001.jpg


「アントニーとクレオパトラ」 フォトギャラリー @asahi.com

彩の国シェイクスピア・シリーズ 公式ブログ


img109_R_20111030213246.jpg彩の国シェイクスピア・シリーズ第24弾は、政治と情熱に突き動かされた悲劇『アントニーとクレオパトラ』を上演する運びとなりました。カリスマ的なローマの武将アントニーが巨大な権力と名声を犠牲にしてまで、エジプトの女王クレオパトラに愛をささげる物語。これまで、シェイクスピア・シリーズの作品は国内だけでなく英国・ロンドンや米国・ニューヨークなど海外公演でも評価が高く、今回の『アントニーとクレオパトラ』では、演出・蜷川幸雄氏も初めてとなる韓国公演が決定しております。

マーク・アントニー役には、ニナガワシェイクスピアでその実力を十二分に発揮し、海外公演での評価も高い吉田鋼太郎。クレオパトラ役には、宝塚を退団して以降、主演舞台に立ち続けさらに飛躍している安蘭けいが、初めての蜷川作品、初めてのシェイクスピア作品に挑みます。

世界のニナガワならではの魅力的なキャストによる、『アントニーとクレオパトラ』にどうぞご期待ください。


■ストーリー

紀元前40年のローマ帝国。ジュリアス・シーザーが暗殺され権力を握るローマ帝国の武将アントニー(吉田鋼太郎)は、今ではエジプトの女王クレオパトラ(安蘭けい)の色香の虜となり、周囲の者をあきれさせている。そこに、妻のファルヴィアが、同じくローマの武将であるオクテイヴィアス・シーザーとの戦いに負けたあと、病死したという知らせが入る。アントニーの心は揺れるが、ポンペイがローマに対して宣戦を布告したとあっては、座視することもならず、クレオパトラの嘆願も振り切って、ローマへ帰る。
亡き妻が起こした戦争で気まずくなったシーザーとの仲を修復しようと、アントニーはシーザーの姉オクテイヴィアとの結婚に踏み切る。こうして、アントニーはシーザーと和解して、ポンペイとの戦いに備える。
やがて、ポンペイと三執政官のあいだで和議が整い、ポンペイの船上で盛大な宴会が開かれるが平和は続かなかった。シーザーはレピダスと組んでポンペイに戦いをしかけ、打ち破る。その上、レピダスを監禁し、全世界の覇権を手にしようともくろんでいた。アントニーはシーザーの専横ぶりが許せない。せっかく仲直りしたシーザーとアントニーの戦いが始まる。アントニーは昔ながらの一騎打ちを挑むが、シーザーに拒否され、かえって海での戦い挑まれる。クレオパトラとアントニーは、周囲の反対を押し切って、あきらかに不利な海戦を選ぶが、戦場でのクレオパトラは子供同然で帆を翻して逃げ出してしまい、アントニーもそのあとを追ったため、一気に勝負はついた。
アントニーとクレオパトラは、シーザーに嘆願の使者を送るが、シーザーはクレオパトラの嘆願にだけ耳を傾けない。クレオパトラのもとに、シーザーの要求を伝える使者がやってくると、クレオパトラはシーザーを神と呼び、卑屈に媚びる。それを知った、アントニーは憤りながらも、自分の凋落を予感する。そして、最後の力をふりしぼって、シーザーとの戦いにすべてを賭ける。
劣勢ながらアントニーの軍勢は善戦したが、前回同様、エジプト船の敵前逃亡のために敗れ去る。二度にわたる裏切りに怒り狂ったアントニーは、クレオパトラにあらんかぎりの悪態をつく。クレオパトラはアントニーの愛を取り戻そうと、霊廟に閉じこもり、自殺したとアントニーに告げさせる。それを聞いたアントニーは、もはや最後と覚悟を決め、あとを追って自決を試みたが、剣が急所を外れ、死にきれない。従者たちの手でクレオパトラのいる霊廟に運ばれ、女王の腕の中で息絶える。
アントニーの死を知ると、シーザーはクレオパトラに使者を送り、女王にふさわしい扱いの約束を伝えるが、クレオパトラは、自分をローマ凱旋の見せ物にしようというシーザーの魂胆を見抜いていた。女王の正装に身を包むと、ひそかに差し入れさせた毒蛇に、胸を噛ませて死ぬ。


img110_R.jpg
 ↑
クリックすると大きくなります




じゃじゃ馬馴らし - 2010.11.17 Wed

img025_R.jpg蜷川幸雄がシェイクスピア作品、全37作を手掛ける「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第23弾『じゃじゃ馬馴らし』の大阪公演@シアター・ドラマシティに行ってきました。
オーラスの千穐楽!

亀ちゃん(歌舞伎俳優の市川亀治郎さん)が“じゃじゃ馬娘”キャタリーナ役で主演を務めるとあっては見ておかないと…。
←どれが亀ちゃんでしょう?(笑)

なんでも蜷川さんが歌舞伎の演出をした「NINAGAWA十二夜」で腰元麻阿を演った亀治郎さんに「なんて才能ある役者なんだろう、シェークスピアの女形をやってもらったら、どんなに面白いか」とひらめいて「じゃじゃ馬馴らしをやろう、やろう」と口説いたんだそう。
亀ちゃんがキャタリーナを演じますけれど、他のすべての役も男性俳優が演じる「オールメール・シリーズ」第5弾としての上演です。

≪ストーリー≫
修学のためパドヴァにやってきたルーセンショー(山本裕典くん)は、資産家のバプティスタが妹娘の求婚者たちに「姉の嫁ぎ先が決まるまで誰も妹と結婚をさせない」と宣言しているところへ出くわす。従順で美しい妹ビアンカ(月川悠貴くん)に対し、姉のキャタリーナ(市川亀治郎さん)は鼻っ柱が強く、街でも有名な‘じゃじゃ馬’。男などまるで眼中にない姉娘の結婚が条件となり苦りきる求婚者たちをよそに、ルーセンショーは召使のトラーニオを身代わりにし、自分は偽名を語ってビアンカの家庭教師になりすます。彼もまた、ビアンカに一目惚れしてしまったのだ。
求婚者のひとりであるホーテンショーの元へ、ヴェローナからペトルーチオ(筧利夫さん)という紳士が訪ねてくる。彼もまた結婚相手を探していた。相手は金さえあれば誰でもよいペトルーチオは強引にキャタリーナとの結婚話を進める。破天荒なペトルーチオの振舞いに辟易するキャタリーナ。それをよそに結婚話を進めるバプティスタだが…。
果たして、ルーセンショーはビアンカと結婚出来るのか?
そして、ペトルーチオはキャタリーナを従順な妻に変える ― じゃじゃ馬馴らしは成功するのか?
それぞれの結末は如何に…?


「NINAGAWA十二夜」で麻阿をロンドン仕様ではちゃめちゃに演った亀ちゃんがこちらもはちゃめちゃにキャタリーナを演ってます。
歌舞伎を茶化したようなセリフまわしや演技もそこここに見受けられ、蜷川さんも遊んでいるなぁって感じ。
まあ、これは喜劇ですからいいかしらね。

しかし、このストーリー、フェミニズムの観点からは大いに問題があります。
キャタリーナが従順な妻になりきり発言をするシーンなど、女性の多い客席は(白々しさに)シーン(笑)
こんな空虚な長セリフをしゃべりきる亀ちゃんはえらい(爆)
まあ、シェークスピアの時代だからと無理やり納得させるしかないんですけど…。

筧さんは長いセリフとコミカルな動きで元気いっぱい。(この長いセリフの応酬はシェークスピア由縁?)
月川くんはきれい~!! 宝塚の男役のイメージ。
山本くんも軽快にこなしてました。

シアター・ドラマ・シティ、初めて行ったんですけど、小さい劇場で、その客席までを使った演出も面白く、楽しい観劇でした。
アンコールでは蜷川さんもご登場。
亀ちゃんの存在感は素晴らしかった!!


彩の国シェイクスピア・シリーズは、埼玉県さいたま市にある彩の国さいたま芸術劇場で、シェイクスピア全37作を上演する企画。 演出家の蜷川幸雄を芸術監督に迎え、1998年よりスタートしたんだそう。

彩の国シェイクスピア・シリーズ 公式ブログ


HI392068.jpg
外で宮本亜門さんをお見かけしました。
この舞台を見に来られたわけではなかったみたい。
近々何かなさるのかしらね。




NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

Recent Entries

Categories

パッチワーク&キルト (779)
パッチワークの作品づくり (226)
<アラウンド・ザ・ワールド@QJ> (9)
<こうの早苗のマンスリーキルト> (14)
マンスリーキルト「My favorite quilt」 (31)
マンスリーキルト「Bonjour」 (10)
マンスリーキルト La Boutique Andante (7)
マンスリーキルト Modern Quilts Style (7)
マンスリーキルト「ナインパッチのサンプラーキルト」 (11)
Little Amish Quilts (1)
パッチワークの本 (343)
パッチワークの展覧会 (88)
便利グッズ (19)
刺繍&その他のハンドメイド (183)
ハンドメイドの作品づくり (62)
刺繍&その他手芸の本 (98)
<ペレッテの小さな世界> (2)
Crewel Embroidery (3)
美術展関連 (116)
暮らし (599)
東日本大震災~原発 (57)
観劇・音楽 など (108)
歌舞伎 (14)
シェイクスピア (10)
ラ・マンチャの男 (13)
建築 (7)
ガーデニング (35)
スポーツ (31)
その他 (86)
未分類 (0)
インフォメーション (8)

Search

Monthly Archive

10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01 

All Entries

全タイトルを表示

Comments

Bookmarks

このブログをリンクに追加する

プロフィール

UN

Author:UN
趣味のパッチワークや日々の暮らしなどを綴っています。

FLAG counter

free counters

Mini Blog

15/04/14 台湾・香港で日本からの食品を輸入規制しているのは福島、群馬、 栃木、茨城、千葉の5県
15/04/06 小山三さんが亡くなった。94歳。90年以上にわたりよくぞ中村屋を支えてくださったと思う。ご冥福を。
15/03/31 書評家・大矢博子氏によると食べ物を表して、読者に「食べたい」と思わせる技術に特に秀でた作家は池波正太郎、北森鴻、高田郁、近藤史恵なのだそうである。(近藤史恵・著『ヴァン・ショーをあなたに』の解説より)
15/02/22 (勘三郎さんに続き)三津五郎さんまで亡くなって・・・ショック! ご冥福をお祈りします。
15/01/03 Yahooのおみくじ「スレスレの中吉」σ(^^;)
14/12/09 衆議院選挙、期日前投票に行ってきました。
14/09/18 スコットランドの独立、スコットランドは大好きなので応援したい気持ちは有るけれど、理想はともかく現実的に考えると難しい気はしています。
14/08/25 『すべてがFになる』がドラマになる(@_@;)
14/03/05 ニュージーランドに4-2。実質負けだと思いますけど。
14/03/27 真央ちゃんの<ノクターン>すてきでした~!ほっとしてまた涙(笑)
14/03/05 ニュージーランドに4-2。実質負けだと思いますけど。
14/02/21 真央ちゃん、自分で納得のできるスケートができてよかった~❤ 私はそれだけでうれしい!うれし涙!涙!
14/02/17 カーリング、勝った! 今日の小笠原さんはすごい! 夜のスウェーデン戦を残すのみ! がんばっ♪
14/02/16 東名自動車道がやっと全線開通したみたいですね。荷物が届く・・・。
14/02/16 カーリングの応援は非常に疲れます。スイスに勝って首の皮1枚残りました。
14/02/15 祝!ゆづ、金メダル!! 町田くん5位!大ちゃん6位! すごい!! ありがとう!
14/02/14 あきらめて0時前に寝たのになぜか自然に2時半ころ目が覚めて、フィギュアスケートを応援しています。
14/01/20 センター試験の問題が新聞に載っても解いてみようとさえしなくなった今日この頃…。寒いですね。
14/01/17 <ワイヤー口金ポーチ>なるものを制作中です。
14/01/16 すてきにハンドメイド ご覧になれましたか? 再放送は22日、23日です。

Mail to UN

名前:
メール:
件名:
本文: